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てこ綴り
日常のこと、お仕事のこと、趣味のこと、記憶の引き出しのこと・・・。思いつくままに綴ります。
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イタリア 6日目。
6日目。

今回の旅のメインイベントである、
京都市主催の伝統工芸商談会へ。
「JP HOME」というセレクトショップで、
イタリア在住の日本人・イタリア人バイヤーさん対象に
京都市の伝統工芸を売り出す、という場を設けていただきました。






 

京都市長との対談では、
「京ものユースコンペティション」大賞受賞者の
竹工芸職人さんがお話されました。




その後、京都の有名イタリアンシェフのお料理をいただきながら、
日本酒を楽しみながら、
私たちの商品を手に取っていただいて、
沢山の方とお話させていただきました。

改めて痛感することは、
日本の方にも、海外の方にも、
私がどのようにして作っているのか、どういう技術なのか、
どのような想いが込められているのか。
きちんとお伝えすることが大事だということ。
私のとても拙い英語でも、一生懸命聞いてくださって、
共感を得られたことは、最大の収穫でした。

会の終了後、まだ時間もありましたので、
日本の伝統工芸品を扱ったセレクトショップを見学に。


雰囲気のよいカフェで、ピザ!


そういえば、ミラノでは有名どころに観光も行っていなかった!
ということで、ヴィットーリオ・エマヌエーレⅡ世のガッレリア(アーケード)へ。


あまりの人の多さに、というよりも
もとよりブランドには興味がなかったので、
その建造物やモザイクを眺めて通り抜け、
ミラノのドゥオモへ。
 
と、結構な雨も降ってまいりまして、
中を見ることもなく、コンドミニアムの帰路に着きました。笑

その日の夜は職人5人が揃ったので、
熱い話あり、お腹が痛くなるくらいの笑い話あり。
非常に楽しい最後の晩餐となりました。

私が得たものはなんだったのか?
こういう行事はどのような位置づけになるのか?
帰ったあとに、いろいろと考えさせられることになりそうです。

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イタリア 5日目。
5日目。
おはようございます。ホテルの窓からの景色です。
今日はあさイチでドゥオモに登ろうと思います。
 

ドゥオモのすぐ近くのホテルなので、目覚ましは教会の鐘の音です。
なんとステキな!


少し早く着きましたので、チケット売り場を確認し、
ドゥオモの建物の周りを観察しておりましたら、
石を彫った彫刻で、さまざまなお仕事を表しているようでした。

タペストリー職人さん、発見!


ワイン職人さん…じゃなくて、酔っぱらいやん!

 
では登りましょう!
どうやらドゥオモのドームにも登れるそうなのですが、
上からドームを見たいなら、こっちでしょう!と
横に建っていた塔を選択。


わぁ!登ってきましたね~。


 
 

 
 って、まだまだ先が!
 

細いらせん階段をグルグルと登り続け、やっと最上階へ! 


見えていたオレンジ色の瓦は、どこか沖縄を彷彿とさせます。

 
1番上のブースには、守衛さんがおられました。
「毎日、お勤めですか?」と聞きますと、
週3で、場所は交代だそうです。
さらに、ここは食べ物も飲み物もトイレもないとのこと。
ハードなお仕事、お疲れさまです…。

帰り際、先ほどの守衛さんが
・あなたのようなJapaneseはイタリアでは気をつけなさい。
・人ごみでのリュックは気をつけなさい
 (一緒にいた職人さん(男性)に「あなたが後ろを歩きなさい」と)。
・親しげに握手をしてくる人間がいるが、決して手を取ってはなりません。
と教えてくださいました。

私はどう見ても小柄で、
体力的には誰にも勝てる気がしないので、
フィレンツェに行く際も、できるだけキョロキョロしないように、
目的が決まっているかのように早歩きで歩いておりました。

はい。気をつけます。
ありがとうございます。

そのあと、先日ミラノ観光をご一緒した漆職人さんも合流して、
「貴石加工博物館」へ。
名前を聞いた時は、ジュエリーの加工の話かと思いましたが、
大理石やら他の色石を使った、モザイク加工のことなんですね。

これがもう、見事というかなんというか。
実に細かいお仕事が施されているのです。 


お分かりいただけますでしょうか?
色の違う部分、すべて石を切り出して繋ぎ目が分からないように
1つの絵画のようになっているのです。
花や楽器の陰影は、石の濃淡をうまく利用しています。


すべてがこんな具合ですから、職人3人、
「おかしい」「アホや」と絶賛の嵐でした。

いくつか、土台の部分が黒いなかに
花をあしらっているようなデザインもありまして、
きっとこれは「Japan(漆)」の影響に違いない、という推測に。

石を切る道具。
この手作業で、あれ?!どんだけ時間がかかるんでしょう…。
 
 


石を加工していく過程。
使われた石のサンプルも沢山あって、相方も見たかっただろうな…。


続きましては、我々よりも先にフィレンツェに行っていた
螺鈿職人さんからのご紹介で、革職人さんのお店へ。
実はここの革職人さんは、その螺鈿職人さんのお知り合いで
(つまり、日本人女性です)
ここの親方に弟子入りされているそうです。
 

革職人さんの道具たち。
どの職人さんの道具も、見ているとやっぱりドキドキします。
ステキなお財布を2つ、購入してしまいました。

 
前日からいた2人は電車の時間があったので、先にミラノに帰りました。
異国でも何人かの職人さんと触れ合えて、楽しい有意義な時間となりました。

夜には、陶器の絵付け職人さんとも合流しまして、
明日の商談会に向けての全員集合となりました。
さて、どうなりますやら!

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イタリア 4日目。
4日目。
ミラノ万博での大役を終えたので、
せっかく来たイタリアですから、今日と明日は観光へ。
フィレンツェへ行くことにしました。

出発前に長距離列車のチケットと宿泊先を手配して、1人で移動。
本当に「はじめてのおつかい」気分でドキドキです!
ミラノ中央駅へ。


歴史的な佇まいに、近代的な表示やゲート。
不思議な空間です。


これに乗って行きます。


フィレンツェで実演をされていた、竹工芸の職人さんと合流。
まずは中央市場でお昼ご飯をいただきました。
ニョッキ、おいしい!でも、多い!!


合流してくださった職人さんが実演されていた会場の
日本初の革製品ブランドの「genten」さんは、
フィレンツェの町並み保存にも貢献されているらしく、
この建物の改修現場を覆う幕には、企業名が入れられていました。

とにかく、町並みの統一感が素晴らしいです。
その後、2人で何度も
「京都の手遅れ感、ハンパない」と繰り返しておりました。


これは!かの有名なフィレンツェのドゥオモですね!
明日、登りましょうね!


とはいえ、あまり有名どころばかりに興味があるわけではなかったので、
とりあえず、町並みをブラブラ。

ん?分かりにくいですが、通りの上のコードに…靴が。
そういえば、スロヴェニアでは
靴屋さんが沢山あったという通りの上には、
靴がぶら下がっていましたが、それはもっと沢山でした。
1つって…、何か意味があるのかな?
 

と、日本料理屋さんを発見!
1つのお店に寿司、串、ラーメン…たしかに「日本料理」ですけども。
そこに、同郷の彼が!!
イタリア進出を果たしておられましたか!


ここは地元の方に教えていただいたというジェラート屋さん。
その方曰く、おいしいジェラート屋さんとは
・無駄に山積みされていないこと。
・外気に触れないケースに入れられていること。
だそうです。
本当にここはおいしくて、2回も行ってしまいました。笑


竹工芸の職人さんが実演されていたお店へ立ち寄らせていただきました。
その日は、伊勢型紙職人さんが実演されていました。


ディスプレイもステキです。
奥の提灯は京提灯職人さんによるものです。







 
こんなに晴れておりましたのに、


急なスコールが。


石像たちと、しばし雨宿り。
本当にそこかしこに、おられます。ええ。




少し雨が上がってきましたので、
再びフラフラ、ブラブラと。


道すがら、「ご自由にお入りください」と書かれた工房を見つけたので、
無謀にも入ってみました
(こういうところだけ、ドキドキしつつも変に度胸が…)。
伝統的な絵画の技法を続けておられる工房だそうですが、
復元のみだけでなく、新たに描くこともされていて、
さらに、その技法を使って新しい試みもされているそうです。

なんだか今回、イタリアに来た職人すべてに共通することでもあったので、
共感してしまいました。
(下の写真は関係ありません)


夕暮れのポンテ・ヴェッキオ(ヴェッキオ橋)。




ここでも2人の「京都論」が続きました。
観光って観光地だけじゃないんじゃないだろうか?と。
たしかに、1つの狭いエリアに観光地がひしめき合っている京都は、
観光客にとって非常に魅力的ですが、
周りの町並みは必要ないのでしょうか?

今は「行きたい観光地」のトップとして沸き立っているようですが、
もしその原因がサービスだとしたら、
世界の観光地はこぞって取り入れ始めるんじゃないだろうか?
そうなったら結果、観光に行きたいと思わせる不動産的な要素が多い方が
そのうち勝っていくんじゃない?と。

たしかに産業と伝統的建造物の両立は難しいんでしょうけどね。
でも、どこかに固めて保存するぐらいの気概が欲しかったな、と
生来の京都人じゃない職人2人、語らうのでした
(ちなみに2人とも住まいは町屋を改修して住んでいます)。

 





フラフラ歩きながら、夜ご飯を食べながら、
今までのことやら将来のことやら。
人生の先輩のお話を聞きながら、いろいろ考えさせられました。

あー、ほら!
お仕事の跡すら、こんなにかっこいいじゃないですか!


1つ、ハプニングが。
予約していたはずのホテルが、なぜかブッキングしていたことが判明し、
別のすぐ近くのホテルに部屋が用意されていました。
それを、ホテルの方が説明してくださっていたのですが…
早口&たぶんイタリア語なまりでいまいち、分からず!
予約した部屋には泊まれないとは分かったものの、どうしたらいいのか?
一緒にいてくださった竹工芸の職人さんに助けていただきました。
ありがとうございます!泣
   

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イタリア 3日目。

3日目。
実演は昨日と同じ、午後からですので
午前中は、昨日合流した漆職人さんと一緒に、
ミラノ市内を観光することにしました。

町並みがすでにステキ。




アパートメントの床下の換気口。


アパートメントの入り口。奥には中庭があるらしいです。


お目当てのチョコレート屋さんに入って、
アマンディーヌを食べ歩きながらフラフラと歩いていると、
かの有名な『最後の晩餐』があるという
サンタ・マリア・デッレ教会に着きました。
『最後の晩餐』自体は予約制でしたので見られませんでしたが、
教会は無料で入れましたので、ひと休みすることにしました。


荘厳な空気。
豊かな装飾。
しばらくぼーっとしていたい、そんな空間でした。
 


  
 

 
 


さて。観光に戻りまして、
レオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館へ。
ダ・ヴィンチのスケッチからおこした模型が並んでいました。
これは、よく見ますよね。


なんと、機織り機らしきものも発見。
はたして、これは実用可能なんでしょうか?


 
   
ダ・ヴィンチらしい部分はあれくらいで、
あとはいわゆる「箱もの」博物館っぽい感じで
あらゆるものが収集されていました。

機関車のブースでは、どなたかアーティストが
PVを収録されている、という一場面も。


外には潜水艦がどーん!!!

妙にテンションが上がる場所でした。

そうこうしているうちに、私はタイムリミット。
ドゥオモとかお城とか、メインの観光地には行けなかったですが、
なんか、こういうマニアックな所で満足しているあたり、
私らしいです。笑
万博会場に戻る前に、イタリアらしいお昼ご飯。
 
こちらではよく見るのですが、
レストランの中にタバコ屋さんみたいな売店みたいのがありました。
外からお水のペットボトルだけ買うこともできるし、
レストランの支払いもそこで済ませるようでした。

また、ここはカウンターもあって、
夜はバーにもなるようでしたが、
お昼は、たぶん仕事中のおじさまがふらっと立ち寄って、
エスプレッソを注文し、お店の人と少し話して、
また仕事に戻っていく。そんな感じでした。
なんかカッコいい!

では、今日の本番。
今日の実演では、舞台の上に上がっていただいて、
体験もしていただこう!ということになりました。
イタリアの子供さんたちは、臆することなく手を挙げてくださいます。
 

なかなか呑み込みが早いです!さすが~。

その後、舞台に上がっていただくことで、
やはり実演者との距離も近くなりますので
どんどん質問が飛び出しました。
興味を持っていただけたようで、とても嬉しかったです。
ものすごく拙い英語にも親切に待ってくださって。
やたらと度胸がつきました!

実演のときに着ていたのは、大叔母の形見の着物です。
つづれ織の帯をお借りして締めることになっていたので、
無事に海を渡ってくれるか心配でしたが、
先にイタリアに送っておいたのでした。

実は…あの実演の場所、半分が外なので冷房が効いておりません…!
あとでお聞きして、かなりの不安要素だったのですが、
なんとか過ごせたのでひと安心です。
さすがイタリア。日本より湿気が少ないぶん、マシ!

きっと大叔母も、自分の着物がイタリアに行くなんて
思ってもいなかったでしょうね。
ありがとうございます。

はあぁ~。疲れたよ~。
暑いねーしかし。
ねぇ、サイくん?
タイ館の前にいるくらいやし、慣れっこですか?


なんともすがしい気分で、エキスポ会場を後にしたのでした。
(この夕日は、最終日の写真ではないのですが…)


夕ご飯は、街中に出てミラノ風カツレツを。
生のマッシュルームがおいしかったです!
普通の、日本でいうマッシュルーム?
また違うキノコなんだろうか?

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イタリア 2日目。
2日目。
今日から実演を行います。
実演は午後からですが、機の調整やスタッフさんとの打ち合わせのために、
朝から出勤いたしました。
 

会場には、京都の伝統工芸の品々で
テーブルコーディネートしたコーナーも。


私の実演するステージは、日本館のアトラクション(?)を
50分かけて見てこられた方が、
最後に通られるところに位置しています。
どのような展示を見た後に来られるのか、
私も朝1番に視察に行かせていただきました。
感想は…賛否両論あるようですね…。

写真は、日本のお料理のサンプルが壁一面に展示されている通路。
これが1番好きです!

 
今日のお昼は白カビ系のチーズと、ルッコラと、サラミのパニーニ。
初めてイタリアらしいお昼ご飯をいただきました。


今回はせっかくですので、綴れ織の帯を締めて
実演することにしました。
今日は幸運なことに、裏千家ミラノ支部の先生に、
着物の着付けを手伝っていただきました。
先生、お忙しいなかありがとうございます!

さて、実演に臨みます!!

 
イタリア在住の司会者サラさんにお手伝いいただきまして、
ステージの上で機織りの実演を行いました。
沢山の方にご覧いただきました。
モニターにも、手元がバッチリ写ってます!


ですが…やはり、舞台上です。
いくら手元が写っているとはいえ、
あまりご理解いただけていない様子。

お客様はどのように感じておられるのか?
それこそが私の知りたいことですので、
ここからいろいろとスタッフさんとも相談して、
実演の仕方を改善していくこととなります。

説明の仕方を変えてみたり。
実演の時間を延ばしてみたり。
壇上に上がってもらったり。
スタッフさんも巻き込んで、
毎回、違うやり方を試させていただきました。

ミラノ万博の会場です。
日本館はかなりの端っこにあり、
タクシー乗り場からは近かったのですが、
電車の乗り場からは徒歩30分ありました!
 

今回の万博のテーマは「食」なので、
メインストリートにイタリアの食を代表する食材のレプリカが。
乳製品やパスタ。


ハーブや野菜。


お肉のコーナーには…ぶ、豚さん。
リアルですが作りものです。
命をいただいて生きているんですね。私たち。
ありがとうございます。


シンボルタワー?

 
実演の合間に、他国のパビリオンも覗いてみました。
こちらは日本館のお隣のスロヴァキア。
アーティスティックで、ステキでした。


スロヴェニア。スロヴァキアに似てるけど違います。
「行ったことあります。素敵な国ですね」と
受けつけのお姉さんに、片言の英語でアピールしてみました。

 
 トルコ。タイルがかわいいです。


トルコの伝統模様。
それぞれに意味があるそうで、
どの国でも込められる思いは同じなんですね。

  
トルクメニスタン。
建物の前の床の模様がタイルで作られていたのですが、


建物の中では、同じ模様が織物になっていました!
 

夜ご飯はお世話になった市の職員さんと、
万博内のEATALY(イータリー)で。
イタリア全土のスローフードを集めたブランドのブースだそうです。
ごちそうさまでした。明日もがんばろう!

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職業:
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