てこ綴り
日常のこと、お仕事のこと、趣味のこと、記憶の引き出しのこと・・・。思いつくままに綴ります。
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2024.11.22 Friday
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秋の色。
2014.10.17 Friday
「ああ、りんどうの花が咲いている。もうすっかり秋だねえ。」カムパネルラが、窓の外を指さして云いました。
線路のへりになったみじかい芝草の中に、月長石ででも刻きざまれたような、すばらしい紫のりんどうの花が咲いていました。
「ぼく、飛び下りて、あいつをとって、また飛び乗ってみせようか。」ジョバンニは胸を躍らせて云いました。
「もうだめだ。あんなにうしろへ行ってしまったから。」
カムパネルラが、そう云ってしまうかしまわないうち、次のりんどうの花が、いっぱいに光って過ぎて行きました。
と思ったら、もう次から次から、たくさんのきいろな底をもったりんどうの花のコップが、湧くように、雨のように、眼の前を通り、三角標の列は、けむるように燃えるように、いよいよ光って立ったのです。
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より
私はどうも、紫色や青色の花が好きみたいです。
リンドウの花というと、このお話のこの部分か
小学生の時に(理科かな?)授業で行った野原で、
草紅葉の中に野生のリンドウを見つけて
ドキドキしたのを思い出します。
宮沢賢治はこんな風にりんどうの花を見ていたんだな~。
「桔梗いろの空」という表現も好きです。
いつか表現してみたい。
今、織っている図案。
どなたかが描かれているのですが、勉強になります。
どのように略して、どこを残して表現するか。
でも何の花か分かるように。難しい。
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