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土曜日、なんだか複雑な気分になりましたが
我が家は改修を待ってはくれないわけで、日曜日。
土壁は構造として、
竹小舞→荒壁(あらかべ)→小壁(大直し)→中塗り壁→(仕上げ)
と重ねて塗っていきます。
それぞれの工程で使う土は、土や藁や砂の配合が異なります。
1番下に塗る「荒壁」は、10cm弱にカットした藁を入れ
少なくとも3ヶ月は放置し、なじませ発酵させるために
かなり前から作っておりました。
相方は毎回、土の状態を見たり、
底から捏ね上げたりしております。
極寒の水(泥)仕事のため、もしお手伝いいただくとしても
春になってからにしようと思います。それまでは我らで。
少々急がねばならない事情のある壁を3面、
荒壁用の土を塗り始めています。
竹小舞の上から土をぎゅ~っと塗ると、
格子の隙間から裏に、土がむにゅ~っと出てきます。
今度は、これの裏からまた、土をかぶせていきます
(隣家が近すぎて、表からしか塗れない部分もあります)。
この荒壁を塗ったあと、しばらく乾燥させます。
そうすると、必ずひび割れてきますので、
それを直すため、
また次の「中塗り」と呼ばれる工程に移りやすくするため
別の配合の土を塗ります。
その際、どうしても土は柱等の木材に安定しにくいため、
「ひげこ」と呼ばれる、釘に繊維をくくりつけたものを使います。
釘を柱と壁の際に打って、繊維を放射状に壁に広げて、
その上から新たに土を塗ることで、つなぎにするそうです。
説明が長くなりましたが、
私はこの「ひげこ」を延々と作っておりました。
そのあと、「裏返し(むにゅ~の方から土を塗ること)」をしました。
色の違う壁は、3週間前に塗ったもの(左)と
2週間前に塗ったもの(右)。
乾燥してきているのが分かります。
帰りは、ちょっとぜいたくを。
今日、結婚2年目を迎えました。それの前倒し。
…2年目でこんなことしてるんや。改めて、びっくりです。